令和3年6月市議会定例会が開かれ、市長の松村淳子氏が新型コロナウイルス対策を主軸にした施策を説明した。
一般質問では、新型コロナウイルスに関連する数々の施策や市民への支援策が提起され、特にワクチン接種に関する進捗が注目を浴びた。松村市長は、現在のワクチン接種状況について約24,000人の高齢者が1回目の接種を終え、来月末までに70%の接種を見込んでいると述べている。さらに、個別接種や集団接種の場を広げる方針を示し、市民の接種を促進する環境整備に取り組んでいる。
また、議員からはコロナ禍における経済的影響とそれに対する支援策についても言及された。特に国民健康保険や介護保険料に関する減免措置の内容と、その基準が厳しいことを指摘し、さらなる改善を求める意見が相次いでいる。このように収入減少に対して市民が完全に守られる保障が十分でない状況が露見した。
新型コロナウイルスの変異株が増加する中で、高齢者施設や障害者施設における職員へのPCR検査を通じた感染防止策が求められることも重要な議論の焦点となった。市長は高齢者施設の新規入所者を対象に検査を実施し、治療と予防の両面から対策を講じている。
この他、新たな任天堂資料館建設に関する話題も取り上げられ、同施設が地域活性化に寄与することが期待されている。議員からは駐輪場整備に関し、駅前広場を考慮した上での計画推進を求める声も上がり、新旧の計画が交錯する重要な局面にいることが浮き彫りになった。
市は今後も、新型コロナウイルス感染症への対策とともに、住み良い街づくりを進める意向を示しているが、実際の施策が迅速に市民の元に届くかは慎重な見極めが必要な段階である。