令和5年3月定例会において、子育て支援や教育環境の整備、地域資源の活用に関する議論が活発に行われた。複合・多機能型施設に向けた整備では、地域子育て支援拠点の設置や住宅地の特性を生かしたプランが提案されるとともに、保護者や地域住民との意見交換が重視されている。
特に、西小倉地域小中一貫校の整備に関しては、小学校の跡地活用や通学路の安全課題についての多くの意見が寄せられた。保護者からは、工事期間中の授業環境への影響や、安全性に関しての懸念も強く、学校施設と地域コミュニティの連携の重要性が改めて浮き彫りになった。
また、冬季の子供の移動や安全確保に関する具体的な対策も求められた。特に、交通渋滞や通学路の危険性に対し、警察や建設部と連携し、機能的で安全な通学路の実現を目指すことが重要であるとの認識が共有された。
さらに、各種の障害者支援や防災機能の強化も求められ、地域の特性を生かした多様な施策が必要であるとされた。これからの地域づくりにあたっては、地域の声を丁寧に聞き、具体的な施策として反映させる必要があると考えられる。
市は、公共教育機関や地域住民と良好な関係を築きつつ、地域の声を基にした教育の質の向上を図るため、さまざまな施策を推進していく方針である。特に、子過ごしやすい環境の整備が求められる中で、地域住民との協働が転機を生む鍵となると期待されている。
また、イトーヨーカドー跡地の大型マンション開発に伴い予測される児童数の変遷についても詳細な調査が行われることが約束され、学校への影響を最小限に抑える施策が講じられる見通しである。今後も引き続き、地域のニーズに即した論議を深め、具体的施策の実施が期待される。