宇治市では、全員協議会が9月19日に開催され、様々な報告が行われた。 令和5年度宇治市カムループス市訪問団についての報告では、松村淳子市長が訪問の成果をまとめて説明した。両市間の交流は1990年に始まり、友好関係が育まれていると述べた。
特に注目されたのは、宇治市とカナダ・カムループスとの交流であり、文化や教育分野での親睦が強まってきたとのこと。今回の訪問では、友好の絆をさらに深め、国際的な視野を広げる目的があった。訪問団は多様な視察を行い、平和の維持・発展にも寄与する姿勢を見せた。多くの市民や議員の協力もあり、意義深い訪問となったことを強調した。
また、報告第15号においては、令和4年度宇治市土地開発公社とその経営評価が行われ、財務的な課題の指摘があった。 赤字決算となったことで、引き続き厳しい経営状況であるとのこと。貸借対照表でも大規模な土地の売却や財政改善が求められた。
同時に、公益財団法人宇治市公園公社からは、近年の増加した利用者数の報告があり、地域のカレンダーイベントとして定着しつつある事業も存在する。しかしながら、運営におけるサービスの質の向上やアクセスの向上等、多様な意見が寄せられた。また、外部からの人材を受け入れることが今後の課題になるとも述べられた。
福祉サービス公社の報告では、介護人材の確保が難しい現状や、ニーズに応えるための体制の見直しが必要とされる一方で、しっかりとした役割を果たしていくための取り組みも記された。特に、生活支援ネットワークやイベントの促進が今後も課題として挙げられ、参加者間の連携を強化する方向性が示された。
最後に、宇治市の各種事業の地道な取り組みが評価される一方、様々な課題が指摘された。これに対し、引き続き市民の参加と意見をもとに、様々な施策を推進していく必要がある。