令和2年3月に開催された宇土市議会定例会では、様々な議案が提出され、市長の施政方針が説明されました。
元松茂樹市長は、まず新型コロナウイルス感染症への対策について言及しました。市内でも感染者が確認され、早急な対応が求められています。市長は「市立小中学校を臨時休校とし、市民に対する感染症対策の徹底をお願いしている」と述べました。
また、令和2年度の一般会計予算が確認され、総額194億8,000万円が計上されています。この金額は前年度に比べ14.7%増加しています。特に、民生費の増加が顕著であり、生活保護や障害者福祉などに関連する費用が増加しています。市長は「市民の安心を守るために必要な施策である」と強調しています。
一方で、予算の厳しい状況も指摘されました。元市長は「義務的経費の増加が続いており、慎重な運営が求められる」と述べました。
さらに、議案のうち、宇土市部設置条例の一部を改正する内容が紹介され、組織の効率化に向けた取り組みが求められています。この件に関しては、「新たに設置する部署の役割を明確化し、業務改善を図る必要がある」と市長は述べました。
また、施政方針においては震災からの復旧状況にも触れ、「公共施設の復旧がほぼ完了し、新庁舎建設が進行中である」と述べ、住民の生活改善に努めていることを報告しました。