令和6年第1回宇城市議会定例会が、3月4日に開会された。
本議会では、一般質問が行われ、豊田紀代美議員が主に農業問題と教育行政について議論を闘わせた。この会議では、農地活用や教育環境整備、文化振興の重要性が強調された。
豊田紀代美議員は、まず農業問題において地域計画の策定について質問した。経済部長の浦田敬介氏は、地域計画が農業者自身の意見を基に策定されていると答えた。しかし、豊田議員はこの策定が小規模な範囲に限られていることに問題を感じ、より広域な視点が必要だと指摘した。
また、耕作放棄地の解消に向けた具体的な施策についても質疑が交わされた。浦田氏は、市が耕作放棄地を再生するために、放課後や日常的に農地を巡視する取り組みが重要であると述べ、農業委員との連携を強化していると明言した。
次に教育行政について、豊田紀代美議員は教育長に対し、これまでの取り組みと今後の目標について質問した。教育長の平岡和徳氏は、熊本地震後の復旧や新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた実績を挙げ、未来の子育て支援策と協働の強化が求められると述べた。さらに、教育環境の安全性向上を目指すプロジェクトが推進されていることも説明された。
地域おこし協力隊の進捗状況と増員についても言及され、新たな協力隊による地域振興が期待されている。豊田議員はその重要性を強調し、特に地域資源の活用に向けた支援が必要だと述べた。
最後に市長の守田憲史氏が文化振興の重要性について述べ、竹崎季長公の顕彰事業などを通じて地域の文化を活性化させる計画が進行中であることが報告された。地域の歴史や文化への理解を深め、地域振興に繋げることが不可欠だとの認識を示した。
本日の会議で提起された問題は、農業から教育、文化に至る様々な分野にわたり、地域の持続可能な発展が求められていることを再確認させるものであった。議員らは、今後も市民と連携しながら各分野の課題解決に努める必要があると述べ、議会は終了した。