令和5年3月、宇土市議会の定例会が開始された。今回の会議では、17日間の会期が決定され、一連の議案が審議されることになった。
市長、元松茂樹氏は、施政方針を述べた。元松市長は、昨年を振り返りつつ、新型コロナウイルスの影響を受けた多くの市民の生活を守るため、様々な支援策を進めたことを強調した。特に、物価高騰に対する支援として、商品券による支援を実施したことは、特に評価された。
同時に、市長は新たな取り組みとして「未来につなぐまちづくり」を掲げ、今後の施策の進展についても言及した。特に、地域の活性化や人材育成について「選ばれるまち」にするための施策を推進することが求められ、転入促進のための支援策を充実させたいと述べた。
また、熊本地震からの復興を見据えた施策として、新庁舎の完成も大きな話題となった。この新庁舎は、市民サービスの拠点として機能することが期待される。市長は、内覧会の開催も計画しており、市民がその利用を身近に感じてもらえるよう努めていく必要があると述べた。
議会では、令和5年度の予算案も議題となっている。この予算案には、過去最大の規模となる215億9,000万円が計上されており、対前年増額は約13.6％に当たる。財源としては、市税や地方交付税が見込まれ、それぞれ増加を見込む。市民生活の向上を図るために、特に教育福祉関連の支出が増加していることが特徴的である。
日程に挙げられた議案には、国民健康保険条例および後期高齢者医療に関する改正案が含まれる。これによって、より市民に適した制度へと見直すことが目指されている。また、2件の特別会計の補正予算も承認が求められており、これらもまた市民サービスに関わるものである。
さらに、副市長選任の議案も提出されており、現在の副市長である谷崎淳一氏の再任が求められている。これは、継続的な行政運営の観点から重要な人事である。
最後に、今後の議会日程として、地域高規格道路促進特別委員会が開かれ、各委員からの質疑や意見が交わされる予定である。今後の審議の進展が、宇土市のさらなる発展に寄与することが期待される。