令和4年6月、宇土市議会の定例会が開催された。
地域高規格道路の促進を目指す特別委員会からの中間報告が行われた。
地域高規格道路促進等対策特別委員長、宮原雄一氏は進捗状況を報告し、
「熊本・宇土道路の予算が前年より増額され、進捗も見られる」と述べた。
具体的には、令和4年度の熊本・宇土道路の国の予算は2億円に達し、前年度より1億円の増額。
また、宇土道路の予算は35億円であり、前年の予算から13億1,200万円の増加が見込まれる。
事業進捗率は約41%となっており、進行状況が改善していることが強調された。
委員からは「緑川大橋の修正設計についてどうなっているか」との質疑に対し、
「設計基準の変更に合わせたものである」との説明があった。
質問に対して、委員からは「事業計画について国土交通省に確認する」との答弁もあり、
安全対策の意識が高まっていることが伺えた。
次に、各常任委員長からの報告があり、特に注目されたのは総務市民常任委員会の報告内容だ。
この中では、宇土市国民健康保険税条例の一部改正に関する議案が提出され、
全会一致で承認された。
その後の質疑で「手数料の負担増が懸念される」との意見も出た。
市民からの意見を反映させながら、審議が続けられたことが印象的である。
また、議案第60号である令和4年度宇土市一般会計補正予算も審議され、
補正額は2億2,877万1千円といった内容で原案どおり可決された。
この補正には、熊本県ひとり親世帯への生活支援などが計上されており、市民生活への配慮が見られる。
さらに、議題に挙がった発議第4号は「シルバー人材センターへの支援を求める」意見書であり、
採択された。これは、地域の高齢者雇用促進を目指すもので、全議員の賛成を得て可決された。
市長、元松茂樹氏は、「この予算においても、市民福祉の向上を目指していきたい」との強い意向を示した。
議会は無事に閉会し、今後の行動計画の策定が期待される中で、緊急対策なども視野に入れた施策が求められていることが浮き彫りとなった。