令和5年12月15日に開かれた宇土市議会定例会では、いくつかの重要議案が審議された。
特に注目を集めたのが、地域高規格道路促進等対策特別委員長の西田和徳氏による中間報告である。
この報告は、熊本天草幹線道路の早期開通と関連予算確保に向けた要望活動の進捗について 詳細に述べられた。
西田氏は、去る10月26日、11月7日に国土交通省や熊本県の国会議員との面会が行われたことを報告した。
国土交通省との意見交換では、早期開通の必要性とそれに伴う予算獲得の重要性が強調された。
また、委員会では地元事業者への発注を促す意見が上がったが、執行部は条件を記載できないとの回答であった。
次に、各常任委員長からの報告では、総務市民常任委員会の報告が共有された。
この中で、2024年度以降の健康保険証廃止に伴って必要な条例の改正が行われることが伝えられた。
特に、可能性のある個人情報の流出を懸念する意見が議論された。
地域活性化起業人の役割も重要視され、公共交通の改善に向けた質疑が行われた。
今中真之助経済建設常任委員長は、農林水産分野での予算増額について言及し、課題解決に向けた支援が求められたことが報告された。
さらに、文教厚生常任委員会では、障害児施設給付サービスの充実を図るため、補正予算が計上される予定であることが説明された。
この議会では、請願や陳情も行われ、健康保険証の廃止についての意見書は 少数派の賛成で不採択となった。
また、教育委員会への陳情は継続審査へと回された。
最後に、議案第112号の補正予算案が原案どおり可決された。これは、民生費などに関連した予算の増額を含むものであり、宇土市の経済対策として大きな意味を持つ。
市長は、物価高騰対応や特産品の展開に触れ、地域の発展に向けての重要性が強調された。
今後も熊本天草幹線道路の全線開通を目指し、引き続き努力するという意向が示されている。