令和3年6月宇土市議会定例会が開会され、様々な議案が審議された。特に目を引いたのは、新型コロナウイルス感染症対策に関する議論である。
市長の元松茂樹氏は、市民や事業者への支援策として、必要な事業費に係る補正予算を編成したと述べた。具体的な支援策の一つに、営業時間短縮要請に応じた飲食店事業者への協力金支給がある。この協力金は、これまで国が負担していたが、今回は市も一部負担することになる。
さらに、市長は低所得の子育て世帯への支援事業も挙げ、子ども一人当たり一律5万円の支給を実施する方針を示した。これにより、収入に困難を抱える家庭に対する経済的支援が期待されている。
また、定例会では議案第36号として、消防機能維持向上のため、小型動力ポンプ付積載車3台の取得が提案された。この契約は、迅速に落札業者と締結し、早期使用開始を目指すとした。
この他、諮問第1号及び第2号では、人権擁護委員の候補者推薦について意見を求める内容が審議された。高木賢治氏と吉川乃里子氏をそれぞれ候補者として推薦することが決定された。
議会の本日の進行はスムーズで、議案や提案についてはそれぞれ異議なしとされ、円滑に進行したことが評価されている。議長の中口俊宏氏は、議員の参集に感謝の意を表し、今後の連携を呼びかけた。次回の本会議は6月16日に開かれ、質疑及び一般質問が行われる予定である。