6月の定例会において、宇土市議会では多岐にわたるテーマが議論された。
土黒功司議員は、地区防災計画の現状と今後の展望について質問し、特に予算の課題を指摘した。
山口裕一総務部長は、地域防災計画の策定を進める意義を説明し、走潟地区のモデルケースとして活用することを述べた。地域の特性を生かし、他地区でも同様の計画を策定するよう努めると強調した。
次に、土黒議員は宇土市の特産品PR戦略についても言及。加藤敬一郎経済部長は、有明海の特産品の情報発信に加え、地域のマルシェや体験ツアーを通じた観光活性化について報告し、さらなる努力を約束した。
子育て環境の充実に関して、中野洋一議員は子どもサードプレイスの重要性を強調した。岡田郁子健康福祉部長は、この新設施設が地域の子どもたちに安心して過ごせる場所を提供することに期待を寄せた。
さらに、宇土市のブランディング戦略として「九州のどまんなか宇土市」についての議論も行われ、元松茂樹市長はその意義を説明した。地域の魅力を発信し、住みよい街作りを進めることが市政の基本だと述べた。市民自身もこのキャッチフレーズを利用して宇土市の魅力を広めるよう呼びかけた。
また、議会では全国的な問題である消防団の活動、空き家対策、教育委員会跡地の利用なども取り上げられ、総務部長や教育部長から具体的な取り組みが報告された。特に、杉本寛議員からの消防団の人数減少に対する懸念が示され、省力化と活動の強化に向けた施策の必要性が確認された。
中野洋一議員からは、子どもたちの権利に焦点を当てた素晴らしい提案がありました。政治に子どもの声を反映させる重要性が強調され、企画財政部長もその価値を認識していると答えた。また、交通課題には、低炭素型交通としてグリーンスローモビリティの導入が提案され、利便性向上に向けた施策が必要だとの見解が示された。
最終的に、硝酸性窒素による水質問題が議題に上がり、市民環境部長は水質基準を下回る事例が多く、情報提供と啓発を進めることを表明した。タウンミーティングや市報を活用して、さらなる周知を図る考えを示した。
このように、宇土市議会では様々な議題が取り上げられ、今後の施策に向けた重要な議論が展開されたことが認識されました。市民生活に直結する多くの施策について、今後も継続して議論を進める必要があるとの意見があがりました。