令和5年6月の宇土市議会定例会で、様々なテーマが取り上げられた。特に注目されたのは「令和5年度 畑地化促進事業」および「防災士」についての議論である。
初めに宮原雄一議員が質問を行い、畑地化促進事業について詳細な説明が求められた。加藤敬一郎経済部長は、本事業が水田を畑地化し、関連する高収益作物の生産を支援することを目的としており、具体的には支援内容として生産が安定するまでの一定期間、農業者を支援することになっていると説明した。さらに、条件に応じた交付金の内容も詳述された。特に、高収益作物には交付単価が設定され、農業者の生産を促進することに繋がるとのことだった。
また、宮原氏は、事業の申請状況についても問い、経済部長はミニトマトやキュウリなど高収益作物を作付けしている農業者が申請しており、総面積は17.7ヘクタールとなっていることを明らかにした。一方で、農業の高齢化や生産資材の高騰が懸念材料であり、助成金のフル活用が求められている。更に、農家からは新しい政策に対する懸念の声が挙がっていることも指摘された。
次に、防災士についても詰められた。地域防災計画の中で、防災士の専門性をどう活かすかが重要な議題となった。山口裕一総務部長は、防災士が地域の防災教育や訓練に関わることの重要性を強調し、地域の防災士を防災会議の委員として委嘱する方針であることを報告した。また、防災士同士が情報交換する機会の増加も提案された。
その後、種々の市民活動や公共事業についても意見が交換された。特に、安心安全なまちづくりの一環として、交通安全や防災への取り組みが市議会の重要なテーマとして挙げられた。特に、交通の流れを円滑にするための対策が急務とされており、市民からの関心が高い。