令和6年6月宇土市議会定例会が、7月2日に開かれた。
今回の会議では、地域高規格道路に関する中間報告が主な議題となった。この報告は、地域高規格道路促進等対策特別委員会の西田和徳委員長から行われた。熊本・宇土道路における令和6年度の国の当初予算は2億円で前年度と同額での進捗報告が含まれた。用地進捗率は約99%、事業進捗率は約36%となっており、期待された進捗は見られなかった。
また、宇土道路の令和6年度予算も3億9千万円に設定されているものの、用地進捗率は約98%で依然として前回の報告と変わらない。この事業については、11ポイントのアップで現在45%の事業進捗を記録している。執行部は、用地補償などの言及を行い、引き続き情報を収集していく意向を示した。
質疑では、委員から国土交通省ホームページの情報掲載について懸念が示され、執行部からは市独自の更新は難しいが、関連イベントの掲載を検討する意向が表明された。その他にも、宇土三角道路のルート確認について国土交通省に確認することが約束された。
次に、経済建設常任委員会の今中真之助委員長から、令和6年度宇土市一般会計補正予算案が報告された。ここでは、農林水産業の支援などが重要な課題として挙げられた。特に、ふるさと納税システムの初期費用に関する質疑が行われ、その必要性が説明された。
また、文教厚生常任委員会では、特に新型コロナウイルスワクチン接種体制に対する懸念が寄せられた。一般財団法人自治総合センターによるコミュニティ助成についても報告があり、期待の声が上がった。しかし、保育所不足と保育士不足に関する指摘に対し、執行部は今後の改善の意向を示した。
今回の定例会では、特に現行健康保険証に関する議題が重要で、福田慧一議員が保険証の存続を求める議論を行い、最終的に該当する意見書が可決された。健康保険証の必要性については、多くの議員が意見を述べ、保険に関する重要性が強調された。
最後に、宇土市長の元松茂樹氏が閉会挨拶を行い、今後の市政運営への協力と住民の安全な生活を守るための取り組みを訴えた。この定例会を経て、市の未来に向けた重要な議論がなされた。