令和5年第1回宇土市議会臨時会が開催された。議員の積極的な参加が見られ、重要な予算案が審議された。
会議は午前10時56分に開始され、議長の藤井慶峰氏が出席議員の状況を報告。その後、会期を1日と決定した。
日程第3の議案第1号では、令和4年度宇土市一般会計補正予算(第11号)について市長の元松茂樹氏が説明を行った。市長は、冬季の寒波による農業及び漁業被害について言及した。特に、海苔漁場での被害が深刻で、さらなる影響が懸念されると述べた。
市長は、直売所設置計画についても報告した。この新たな取り組みは、観光地である住吉海岸公園内に民間直売所を設けるもので、地域の活性化を目指している。具体的には、海産物や農産物の販売、料理体験が提供される予定だ。
一方で、福田慧一議員が反対意見を表明。マイナンバーカード取得促進に関連する経費について、個人情報の不安やカード制度の任意性を問題視し、予算の修正を求めた。それにも関わらず、議案第1号は賛成多数で可決された。
最後に、元松市長は市民生活を守る施策の必要性を強調。子育て世帯への給付金や妊婦への支援事業などの予算が審議されていることに触れ、住民の理解と協力を求めた。新庁舎建設の進捗も報告され、市庁舎の完成が地域復興のシンボルとなることが期待されている。