令和4年3月の宇土市議会定例会では、特別委員会の中間報告や各常任委員長による報告が行われた。特に注目されたのは地域高規格道路促進等対策特別委員会の宮原雄一君による報告である。
宮原君は、要望活動として、熊本県選出の国会議員及び国土交通省への要望を実施し、熊本天草幹線道路の早期全線開通と必要な予算の確保を強く求めたことを強調した。また、市議会からの出席者による重要な行事の報告も行われ、宇土三角道路の測量開始時に杭打ち式が実施されたことが伝えられた。
この議会では、各常任委員長からも重要な報告があり、園田茂君の総務市民常任委員会からは、年度内の補正予算及び条例の改正に関連する内容が審査された。特に、職員給の増額や、社会保障・税番号制度に関する経費について詳細な説明が行われた。
また、経済建設常任委員会の報告では、熊本・宇土道路や宇土三角道路における事業進捗状況などが報告された。その中で、踏切の拡幅やトンネル工事に伴う土砂利用について質疑が交わされ、執行部は、綿密な協議を経て適切な対応を進めていく意向を示した。
さらに、文教厚生常任委員会においては、低所得者世帯への給付金支給の強化や、学校のICT環境整備に関する質問が相次いだ。特に、教育環境の整備については、電子黒板の導入計画や家庭学習のオンライン化などが議論され、様々な意見が交わされた。
この日程では18名の議員が出席し、全ての議案が無事に承認、可決される結果となった。議会運営の円滑化や市政の発展を目指し、新年度からの新たな取り組みへの期待が寄せられ、また、市民からの信頼を高めるための具体的な施策が求められる場面もあった。
そして、特に関心を集めたのはアサリに関する補正予算であり、新型コロナウイルスの影響による風評被害から漁業者を守るための対策も報告された。市長の元松茂樹君は、この問題についても言及し、安心して漁業を遂行できる環境を整える意義について強調した。