令和3年12月15日、宇土市議会定例会が開かれ、地域高規格道路促進等対策特別委員会の中間報告がなされた。特別委員長の宮原雄一氏は、国土交通省への要望活動について述べ、市の重要な道路整備の要請を行ったことを報告した。報告によれば、熊本天草幹線道路の整備促進が求められており、特に国道57号線についての現状と課題を伝えたという。
次に、執行部からの報告があり、宇土道路や宇土三角道路の事業進捗状況について説明がなされた。工事用道路の延伸や橋台に取り付ける擁壁の築造などが進められ、入札情報も公開されている。
さらに、関連して、環境への配慮や土地利用の構想についても議論された。具体的には「地下水への影響に対する対策」や「仮称城塚インターチェンジ周辺の開発計画」などが挙げられ、執行部は今後の進捗に応じた報告を行うと回答した。委員からは、「熊本・宇土道路や宇土道路の供用開始は同時に行うのか」との質問があり、未確定要素が多いため未定との答弁があった。
その後、各常任委員会からの報告へと議題が移り、総務市民常任委員会、経済建設常任委員会、文教厚生常任委員会それぞれで合計15件の議案が原案通り可決された。特に、令和3年度の一般会計補正予算に関連する議案として、新型コロナウイルス感染症対策や子育て世帯への特別給付金についての追加計上が承認された。
また、請願・陳情に関する議題では、文教厚生常任委員会が提出した6件の請願のうち1件が全会一致で採択されたが、残る5件については不採択となった。特に「コロナ禍において、子ども達の生命、人権を守るための請願」についての意見交換は活発であった。議員からは、接種に伴う人権の侵害について懸念する声が上がり、さまざまな意見が交わされた。
最後に、追加日程として議論された令和3年度一般会計補正予算(第11号)や中華人民共和国による人権侵害問題への意見書も全会一致で可決されるなど、重要な議題が次々と承認された。議会は一定の方向性を示し、今後の施策の持続可能な発展に寄与することが期待されている。