令和3年2月15日に開催された全員協議会では、令和3年度予算大綱についての説明が行われた。
市長の桐ケ谷覚氏が予算案概要を示し、予算総額は368億6,899万8,000円であるとした。この数字は前年度比で0.1%の増加にあたる。
一般会計は203億9,700万円で、前年度比5.9%の増加が見込まれている。特に、民生費や衛生費が増加傾向にある。
特別会計では、国民健康保険事業が1.1%増、後期高齢者医療事業も1.6%増である。一方、介護保険事業は14.7%の減少が予想されている。
市長は、特に市民の生命・財産を守るための崖崩れ対策に関連する予算を増額したことを強調している。また、交通渋滞対策として、主要道路の予備調査や歩行空間の向上策を進める方針である。
新規事業には、地域介護予防活動支援事業や、特別給付費給付事業などが含まれ、子育て支援の強化も計画されている。さらに、東京2020オリンピック・パラリンピックを見据えた施策も展開される。
桐ケ谷氏は「公共施設の老朽化対策や中学校給食の開始に向けた準備を進めている」と述べ、財源確保の重要性を訴えた。議員には、これらの施策について賛同を求める場面も見受けられた。
この予算案が承認されると、地域の福祉や教育、交通インフラの整備に顕著な影響を及ぼすことが見込まれる。市長は今後の展望として、地域の持続的な発展に向けた取組を強調し、期待感を持たせる発言を行ったことが印象的であった。