令和6年第1回逗子市議会定例会が開催された。会議では、令和6年度の予算案が多岐にわたって審議され、代表質問や質疑応答が行われた。
まず、市制70周年に関連して、逗子市の記念事業が紹介された。無会派の佐藤恵子議員は、長柄桜山古墳群について触れ、地域の歴史的価値を市民に広めるための施策を求めた。
次に、財政調整基金の運用についての議論に移り、佐藤議員は、基金が2017年に大幅に減少した背景に再発防止策が必要だと訴えた。桐ケ谷市長は、健全な財政運営を約束し、その重要性を強調した。
また、教育分野では、教員不足が取り上げられ、教育長からは教員業務の効率化に向けた取り組みが報告された。教職員庶務補助員の導入や教育相談コーディネーターの配置が計画されており、教員が授業に専念できる環境作りが目指されている。
さらに、佐藤議員は子育て支援策の重要性についても言及した。小児医療費助成制度の無償化や適正受診の周知に取り組む姿勢が求められるなか、市長は小児医療対応を精力的に進める意向を示した。
環境政策においては、市が2050年を目指すカーボンニュートラル推進事業や、地域医療の充実についても話し合われた。市長は環境施策に対する市民の参加が不可欠であるとし、協力を呼びかけた。