令和2年第4回逗子市議会定例会では多様な議題が話し合われた。特に注目されるのは池子米軍基地に関連する問題と、自然環境の保全に関する取組である。
池子米軍基地の消防署移転計画に関しては、市長が環境への配慮を求めている。国と米軍から提案された計画案は、自然環境保全の視点から適切な調査が求められている。市としては調査結果に基づき、計画がどのように変更されるのかを注意深く見守り、影響を最小限に抑えたいと考えている。
新型コロナウイルス感染者に関する情報について、11月末には基地内で34人の感染者が確認された。市議会はこのデータを基に、国や県に対して感染拡大防止策を要請するべきという意見があがった。
緑地・崖地の保全について、市は2つの奨励事業が休止中であるが、再開の必要性が指摘されている。市長は環境への影響を配慮し、現行の財政状況を踏まえながら整備計画の見直しを行うと述べた。
ガバメントクラウドファンディングの活用についても議論が行われた。市長は寄付金を活用し、地域のプロジェクトを具体化することで、市民の関心を高める取り組みが重要であるとした。
ごみ問題では、葉山町に設置される生ごみ資源化施設の進捗が遅れていることに懸念が表明され、逗子市は葉山町と連携しつつ、市民への説明責任を果たすべきであるとの意見があった。
転入超過に対しては、子育てしやすい環境を整える必要性が強調された。市長は民間企業との連携を進め、保育機能を有する企業の誘致を図ることで、子育て世帯のニーズに応える方針を示した。
また、GIGAスクール構想における教育環境整備も重要な課題として取り上げられた。教育長は、導入後の課題を解決するために教職員の研修を強化し、教育現場のICT活用を促進する考えを示した。
最後に、逗子駅周辺の渋滞緩和策については、具体的な計画の策定が必要であるとの意見が一致し、民間との協力による長期的な戦略の策定が求められた。