令和6年第1回逗子市議会定例会が開会。会期は24日間に決定し、施政方針や予算が提案された。
市長の桐ケ谷覚氏は、令和6年度施政方針について新型コロナウイルスの影響や復興に向けた取り組みを強調した。特に、逗子市の未来として「選ばれる町」としての姿勢が求められているとし、地震などの災害にも備えた体制の重要性を述べた。
また、施政方針では、逗子市制施行70周年を記念する事業を進める意向が示された。市長は「海が好き 山が好き 逗子が好き」というキャッチフレーズの下、多様なイベントを通じて地域の魅力を発信する考えを示した。これにより、逗子市に訪れる機会を増やし、市民の愛着やシビックプライドを醸成する取り組みも計画されている。
予算案では、一般会計の総額が229億8,600万円。前年度比で4.3%の増加が見込まれている。市税収入の見通しは前年度より減少するが、地方交付税などの増加によってバランスを取る意図があるという。
具体的な施策として、子育て支援や高齢者の健康支援、環境保全に向けた新たな取り組みなどが見込まれている。特に、子ども家庭センターの設置や医療費助成の制度拡大が強調され、すべての子どもが安心して成長できる環境の構築が図られようとしている。
なお、議案の中には、「逗子市手数料条例の一部改正」や「令和6年度国民健康保険事業特別会計予算」などが一括で議題に上がり、審議が行われた。市長による施政方針発表後、その内容に関する質疑応答も活発に行われている。
次回は、2月27日に本会議が予定され、さらなる議論が続く見通しである。