令和3年4月12日、逗子市議会の臨時会が開かれ、様々な案件が審議された。特に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する議題が焦点とされ、関連する質問が多く寄せられた。
議事の最初に、丸山治章議長が会期を本日のみと定めることを提案し、異議なく承認された。続いて、専決処分に関する報告が行われた。桐ケ谷覚市長が、新型コロナウイルス感染症関連での予算措置に関する報告を行った。
今回の臨時会では、令和2年度及び令和3年度の一般会計補正予算が審議され、緊急性が高いことから、関連議案が即決で承認された。特に、令和2年度の補正予算には2億7,201万円が計上され、新型コロナウイルスワクチン接種事業に関連する措置が含まれている。
議案に対する質疑では、橋爪明子議員が新型コロナワクチンの接種に関する詳細を問いただした。市民からのコールセンターへの問い合わせ件数が多く、「接種券の送付日」や「基礎疾患を有する場合の接種可否」といった具体的な事例が挙げられた。
福祉部長兼福祉事務所長の須藤典久氏は、コールセンターでの対応状況を説明し、3月末までに62件、4月の上旬までには307件の問い合わせがあったことを明らかにした。特に、基礎疾患を持つ市民の不安が多く寄せられているという。同氏は、今後も必要な情報提供を行い、不安を軽減するよう努める方針を示した。
さらに、逗葉医師会との調整状況についても触れ、ワクチン接種の記録やシステムの導入状況についての質問もあった。須藤氏は、国から供与されるタブレット端末が到着していると報告したが、不具合の可能性についても慎重な取り扱いが求められている。
副議長の選挙については、田幡智子議員が新副議長に選出され、改めて全員の支持を受けて挨拶を行った。最後に、基地対策特別委員の選任や辞任についての議題も無事に承認され、会議は終了した。