令和元年5月31日、逗子市議会臨時会において、重要な議案が審議された。
会議では「令和元年度逗子市一般会計補正予算(第3号)」が主な議題となり、議案第30号として正式に提出された。
この補正予算は、逗子海岸花火大会を実施するため、観光協会への補助金1,300万円を含んでいる。総務常任委員会は、この議案を審査した結果、原案を否決するという判断を下した。委員長の八木野太郎氏は、「市民協働部長が出席し、活発な質疑が行われたが、意見や討論はなく、賛成少数で原案を否決した」と報告した。
この花火大会は逗子市の重要な観光イベントの一つであり、昨年も多くの市民と観光客によって支えられた。中西直美氏は、議案反対の立場から、「財政対策プログラム中の現在、開催には数多くのハードルがある」と強調した。
他方、賛成意見を示す声も多く、眞下政次氏は、「市が支援することで、地域の活気を取り戻すための大きなメッセージになる」と述べ、参加者の安全を考慮すべきとの意見が広がった。さらに、田中英一郎氏は「逗子市を明るく元気にするため、花火大会の意義を再考すべき」と主張した。
反対意見の中で、匂坂祐二氏は、昨年の開催に伴う記録的な財政危機を指摘し、今年度の花火大会を実施せず見送るべきと述べた。一方で、賛成者は「市民の楽しみを失うべきではない」と訴えた。
最終的には、原案が可決され、補正予算は承認されることになった。議事は午前11時22分に終了し、逗子市議会の臨時会は閉会を迎えた。議長の高野毅氏は、全ての付議案件が終了したことを確認しじっくりとした議論を詰め込んだ会議を振り返った。