令和2年逗子市議会第1回定例会が開催された。
市長の桐ケ谷覚氏は予算提案に先立ち、先日発生した崖崩れ事故に対するお悔やみを述べた。
その後、令和2年度の施政方針及び予算案の説明に移った。
施政方針では、特に「女性が活躍できるまち」を実現することが強調された。このテーマに関連して、市長は雇用の場の創出と教育環境の充実が重要であると述べた。
市内の女性の就業率についても触れ、「20代では約85%、30代後半で約63%」と統計を示し、今後の取り組みの必要性を訴えた。
特に、託児機能を持つ事業所の開設など、女性が働きやすい環境整備に向けた具体策が提案された。
桐ケ谷市長は、「若い世代の人口増に向け、魅力を発信していく」と意気込みを語った。
予算案の詳細では、全体で368億2,617万4,000円が計上され、昨年比で3.6%の増加となったことが報告された。
この予算には、一般会計特別会計が含まれており、各部門ごとの具体的な経費増減も明らかにされた。
特に、教育環境の充実や高齢者支援事業についての予算が目を引くものとなっている。
また、公共交通拡充については実証実験を行う経費が盛り込まれ、地域交通の新たな形の模索も進められる。
市長は、「現場第一主義」徹底のもと、地域のニーズに応えた施策の実施を強調した。
逗子市の魅力を高めるためには、市民参加が重要であるとし、住民自治協議会の活動の支援や、様々な地域イベントの開催も促進する方針が示された。