12月18日、逗子市議会は令和元年第4回定例会を開催し、様々なテーマについて議論が交わされた。特に、一般質問では市政に関連する重要な問題が多く取り上げられた。
まず、橋爪明子議員が注目したのは、逗子市における総合的病院の設立に関する進捗である。議員は、急性期病床の確保が求められる中、医療法人社団葵会が公募条件を満たす病院開設に向けて必要な手続きに着手するかは、来年の推進会議の結果次第と述べた。また、基準病床数の見直しが行われる2月の会議での意向を強く求めていく必要があると強調した。市長の桐ケ谷覚氏は、葵会との公募条件に基づく協議の重要性を認識しており、慎重に進める意向を示した。
次に、田越川の護岸整備についても言及があった。市民からの要望もあり、議員の意見として、地域の安全を考慮し、堆積物の撤去や河川の整備が必要であるとの見解が示された。市はこれに対して、県と連携し、定期的なしゅんせつ作業を要望する考えを伝えた。
また、災害時のペット同伴避難についても議論が行われた。市民のニーズに応じた避難所の設置やガイドラインの周知が求められ、ペットも大切な家族の一員として、避難時の条件を慎重に見直す必要がある。市長はペット避難への取り組みを今後強化していく方針を示した。
更に、働き方改革については、勤務時間の把握、特に教職員の多忙な状況を改善するための対策が必要であるとして、今後のテレワーク制度や勤務環境の整備が注視された。この点について、市長は既に庁内無線LAN環境が整っているため、テレワーク導入を含めた検討を行う意向を表明した。
最後に、教育現場におけるICTの活用にも触れられ、設備が整うことで、より良い学習環境が実現できることが期待されている。市長および教育長は、子供たちが変化しうる教育環境の中で、必要なICTツールを手に入れることができるよう施策を推進していく意義を述べた。