令和4年第3回陸前高田市議会定例会が、議長の福田利喜氏のもと、9月2日に開会し、特に注目されたのは教育長と教育委員の任命についてである。
市長の戸羽太氏から提出された議案第1号と議案第2号がそれぞれ審議され、特に教育長の山田市雄氏の任命に関しては、彼の豊富な経験と優れた人格が評価された。
山田市雄氏は、平成24年からの教育委員会での活動や、令和3年度からの教育長としての実績により、会議で大きな支持を得ていた。議会は即座にその同意を決議し、地域の教育環境の安定が期待される。
さらに、委員会の任命に続けて、教育委員会の委員についても、木下邦男氏の任命が求められた。木下氏もまた、その長年の経験が評価され、議会の同意を得ることが決まり、教育現場における経験値が引き続き活用されることが明確となった。
その他、財政状況の報告も議題に上り、監査委員の宗宮安宏氏から健全化判断比率や資金不足比率の結果が報告された。いずれも資金不足はないとのことで、今後も健全な財政運営が維持される見込みだ。これにより、公共事業が進展し、地域経済の活性化が期待される。
損害賠償の案件についても議論がなされ、建設部長の菅野誠氏は市道に関する事故について、賠償金額を定めた事案を報告した。議会は原案の通り可決し、市の責任の明確化が図られることとなった。
陸前高田市は、上下水道事業やその他地方公営企業法適用に関する新たな条例の整備も進める。新型コロナウイルスに関連する予算や、高齢者医療、介護保険に関する予算案も提出され、議会での審議が予定されている。
その後、議事は進行し、最終的には、令和3年度の全会計の歳入歳出決算が認定され、市の財政規模への影響が少なくないことが報告された。令和4年度も引き続き、厳しい財政運営が求められる状況では留意されるべきである。