令和2年第3回陸前高田市議会臨時会が開催された。
この臨時会では、土木工事や損害賠償に関わる議案が審議され、全て原案通り可決される結果となった。
まず、日程第1では会期が1日限りと決定された。議長の福田利喜氏は、「議案5件について慎重に審議して欲しい」と議員に協力を求めた。
議案第1号では、市道相川鳴石線氷上橋歩道橋整備工事の変更請負契約について説明が行われた。建設部長の堺伸也氏は、「現在の契約金額に1,728万6,500円の増額が必要であり、総額は2億8,674万6,500円となる」と述べた。変更の理由には、使用する盛土材の変更が含まれていることが確認された。
次に、議案第2号では、今泉北地区埋設物等撤去工事の変更請負契約が議題に上がった。復興局長の菅野誠氏は、「契約金額が4,558万7,300円減額され、最終的には4億1,503万3,300円となる」と報告した。この工事では、請負者の構成員に廃業者が出たため、規模を縮小する対応を取る必要があった。
議案第3号も同様に、今泉北地区整備工事の変更契約について復興局長が説明を行った。全体の契約金額は5,804万4,800円減額され、5億2,043万4,200円になるとした。
その後、教育次長の細谷勇次氏が議案第4号、損害賠償の額についても説明。草刈り中の事故によって発生した損害について、4万4,021円を市側で補償することが決議された。
最後に、令和2年度一般会計補正予算第7号の議案が示された。総務部長の戸羽良一氏は、「補正予算には新型コロナウイルス感染症対策関連事業が含まれており、総額にそれぞれ1億6,747万6,000円が追加される」と詳細を述べた。これは、地域経済への影響を考慮した重要な措置である。
すべての議案が可決された後、戸羽市長は「復興事業を完遂するため、引き続き取り組んでいく」と支援を求めるとともに、議会の協力に感謝を伝えた。