陸前高田市の第3回定例会で、新型コロナウイルス感染症対策についての一般質問が行われた。特に、新型コロナ感染急拡大による市内事業者への支援策が多数の議員から取り上げられ、市長もその重要性を認識していると述べた。
議員の伊勢純氏は、新型コロナウイルス感染拡大により、地域の飲食店や商業施設が厳しい状況に直面していると強調した。伊勢氏は、岩手緊急事態宣言が出され、事業者が収入減に苦しむ中、市がどのような支援策を講じるのか確認した。市長の戸羽太氏は、国や県に加え、本市独自の支援策をこれまで実施してきたと回答した。特に中小企業への支援金や、プレミアム商品券の発行など、地域経済を活性化させる取り組みを財源を確保しながら進めていることが伝えられた。
また、農業支援についても議論が行われ、新型コロナの影響で米価が下落している光景という深刻な問題が指摘された。伊勢氏は、特にブランド米の生産を守ることが重要だと述べ、市がどのような独自支援を行うのかを問うた。市長は、米の品質を向上させる取り組みや、収入保険の加入を促進する支援策を進めていると述べた。
さらに、治水対策も取り上げられ、気仙川流域での土砂災害対策に関する具体的な進行状況や今後の計画についてが民間と連携することの重要性が語られた。戸羽市長は、国や県との連携を強化し、包括的な治水対策を進めていく考えを示した。
今回の会議では、新型コロナウイルス感染症の影響から地域を守るために、市がどのような具体的対応を行っているのか、またそれに対する地域の声、実情を市民とともに理解し、改善に向けた先を見据えることが求められている。