令和3年第2回陸前高田市議会定例会が開催され、様々な報告や議案が審議された。会期は6月11日から25日までの15日間で決定された。今回の議会では、市長提出の報告5件と議案30件が取り上げられたことが特徴である。特に重視されたのは、市道の整備工事に関する専決処分や損害賠償の額の報告、また陸前高田市の土地開発公社の経営状況報告であった。
報告第1号では、市道鳴石線の整備工事について報告が行われた。建設部長の菅野誠氏は「工事金額は約1億6,985万円から約1億7,377万円に増額された。舗装工を増嵩したことが主な理由である」と説明した。質疑においては特に異論が見られず、この報告は適宜承認された。
次に、報告第2号として、損害賠償に関する報告がなされた。福祉部長の千葉恭一氏は、「市公用車の事故による損害賠償について、額が25万628円と定められた」と発表した。この件も特に異論はなく承認された。
さらに、令和2年度陸前高田市一般会計繰越明許費繰越計算書が紹介され、総務部長の戸羽良一氏は「昨年度に関連する災害対策事業の支出が約119億円に達し、繰越額は106億円」と述べた。続いて、あらゆる報告を経て、議案が次々と議決される流れとなった。
注目議案としては、介護保険特別会計補正予算や固定資産税の改正案があり、これらは新型コロナウイルスの影響による税減免が狙いとされている。市長は「市民生活を守るための施策が求められている」と強調した。最終的に議案が承認され、全体としてスムーズな運営が見られた。今後の議会でも同様の問題に取り組む姿勢が求められるといえるだろう。