令和4年3月7日、陸前高田市の第1回定例会が開かれ、15件の議案が上程された。
この定例会では、令和3年度の一般会計および特別会計に関する補正予算案が審議された。まず、議案第8号の一般会計補正予算（第9号）について、予算等特別委員会の委員長、及川修一氏が報告を行った。委員長は、補正予算案7件および条例案8件が全て出席委員の賛成により原案可決される見込みと説明した。
議案に関しては、特に下水道事業や農業関連の集落排水事業に重みが置かれている。議案第9号は下水道事業特別会計の補正予算であり、地域のインフラ整備が重要視されていることを示している。また、農業集落排水事業に関する議案第10号も同様に重要な位置を占めており、農業の持続可能性が構築されることが期待されている。
さらに、議案第22号のピーカンナッツ産業振興施設条例も議論に上った。これは新たな産業の振興を目指すもので、地域経済の活性化に寄与することが求められている。このように、地域の特性を活かした事業の推進が議会での重要なテーマとなっている。
市長の戸羽太氏をはじめとする行政側は、質疑に対して丁寧な説明を行い、議員たちは真剣に耳を傾けた。質疑応答後、討論には発展せず、議案はすぐに採決に移った。最終的に、全議案は異議なく可決され、各議員の合意形成が見られた。この結果から、議会の協議体制が確立していることが示されたと言える。
議長の福田利喜氏は、出席議員全員が確認された後、午後の開会を告げた。これにより、次の議題へとスムーズに進行した。このように、陸前高田市の議会は、地域のインフラ整備や産業振興に向けた意欲的な姿勢を示していると言える。