2020年5月14日、陸前高田市議会は第1回臨時会を開会した。
主な議題は、新型コロナウイルス感染症対策に関連した補正予算など13件が提案され、全て承認された。
特に注目されたのは、令和元年度一般会計補正予算と、令和2年度一般会計補正予算(第1号)だ。いずれも新型コロナ関連事業の支援を目的としている。
総務部長の戸羽良一氏は、「新型コロナウイルスに伴う経済的支援として、特別定額給付金を支給する。今議会での承認を通じて、速やかな実施を目指す」と説明した。特別定額給付金は、対象者1人につき10万円支給されるもので、申請は郵送やオンラインでの受付が受け付けられている。
このほか、令和2年度一般会計補正予算(第2号)では、合計20億4,884万4,000円が追加計上され、特に民生費が大部分を占めている。商工費においても、地域企業の経営継続支援として、家賃助成を行う事業が盛り込まれた。
新型コロナ対策として高齢者の見守り事業も新たに立ち上がり、70歳以上の単身世帯を対象に、配食サービスを提供する見通しという。福祉部長の齋藤晴美氏は「地域共生トライアングルプロジェクトの一環として、高齢者支援に取り組んでいく」と述べた。
その他、介護保険や国民健康保険に関する条例改正も行われ、特に傷病手当金給付が新型コロナウイルス感染症に関連して設けられたことが強調された。