令和4年第4回陸前高田市議会定例会が11月30日に開会された。
本会議では、議会運営委員会委員長・菅野広紀氏が今期の定例会の運営について報告し、全体で20件の議案と請願が取り上げられることが確認された。
最初に議案第1号の説明があった。建設部長・菅野誠氏は、「市道誂石線誂石橋橋梁の災害復旧工事に関する変更契約について説明いたします。」と述べた。この工事には約24億5,000万円の契約金額が含まれており、具体的な経費の増額が発生していることが指摘された。
次に、議案第7号について、総務部長・戸羽良一氏が「一般職の職員の給与に関する条例の一部改正が提案される。」と説明した。この改正では、それぞれの支給割合が見直され、勤勉手当や若年層の管理職給料表が改定される。給与施行により市職員の士気向上が期待されている。
続いて、議案第13号では、陸前高田市の一般会計補正予算が示された。これに対し、戸羽氏は「人事委員会勧告に基づく人件費の補正が計上されています。」と述べた。この補正により、歳入歳出ともに追加が行われることで、市民にとって必要な財政状況の改善が図られる。
その他にも、議案第15号から第19号までは、国民健康保険や介護保険の補正予算が通り、予算特別委員会による審査が決定された。市長の戸羽太氏は、「新型コロナウイルス対策や復興事業に関わる予算が重要であり、地域づくりに向けて適切に執行されることが求められます。」と、今後の見通しについて言及した。
請願第3号では消費税インボイス制度に関する内容が提出され、市民の経済負担の軽減を求める意見がぷつぷつと出されたことが印象に残った。これにより、議会内での議論が活発化すると考えられる。
全体を通して、今定例会では市民の生活に密接に結びつくさまざまな政策が提案されており、議員全員が真剣に市の未来を議論する重要な場であった。今後の進展に期待が寄せられる。