令和元年6月27日、陸前高田市において第2回定例会が開催された。
本定例会では、条例案8件及び補正予算案5件が審議された。議事は大坂俊君の報告により、全ての議案が原案通り可決される結果となった。特に、令和元年度一般会計補正予算案第25号に対し、福田利喜君が反対意見を述べた点が注目される。福田議員は、補正予算に含まれている思民推進事業費について、周知不足を指摘した。
一方、同じく討論に登壇した畠山恵美子君は、思民推進事業が関係人口創出に寄与する重要な取り組みであるとの見解を示した。彼女は、国のモデル事業として採択されたことを挙げ、地域との関係を強化する努力を、評価する必要があると強調した。また、この事業に対する国の補助率が10分の10であることも、財政的な側面からの支持の根拠に言及された。
他にも、過疎地域対策に関する発議第5号が議題に上り、新たな過疎対策法の制定に関する意見書の提出が決定された。この法案は、過疎地域に対する支援を強化し、地域住民の生活環境の維持、整備を目指している。
市長の戸羽太君は、定例会終了の挨拶で、提出案件が全体的に可決されたことへの感謝を述べ、今後とも議会の協力を求めた。特に震災復興事業の進展に向けて、地域と密接に協力していく必要があると訴えた。