令和3年第1回陸前高田市議会定例会が開催された。議会では、今後の施政方針と教育行政方針が示され、合計38件の議案が審議される。特に、戸羽太市長は震災からの復興に向けた施策と新型コロナウイルスへの対応について強調した。
市長の施政方針演述では、心の復興を重視する。施策の中で、復興支援や地域振興を挙げ、地域のニーズへ迅速に応えることを約束している。特に、被災者支援の具体例として、一次産業の振興や新たな事業計画の策定を進める意向を表明した。
教育長の大久保裕明氏は、震災後の教育復興について言及。心理的ケアが必要な子どもたちへの支援を続けるとともに、質の高い教育環境の整備に努める姿勢を示した。教育方針には、地域と連携した教育の推進が含まれ、地域の特性を生かした教育施策を展開する計画が述べられた。
さらに、議案の中でも、陸前高田市及び大船渡市営林組合の解散に伴う財産処分や、市庁舎新築工事に絡む契約の変更など、多くの重要な施策が議題に上がる。市道や雨水施設に関する施工も進められる予定で、経済の回復と持続可能なまちづくりに貢献する意義が強調された。
今回の会議では、営業時間に応じた新型コロナの感染防止策が強調され、公共施設の利用状況にも配慮した柔軟な対応が求められる。その上で市民に寄り添った施策を実施していく意識が印象的であった。議会は今後、一般質問へと移り、さらなる討論が展開される。