令和3年第4回陸前高田市議会定例会が、11月30日に開会した。
議会は、会期を12月10日までの11日間とすることを決定した。議長の福田利喜氏のもとで、17名の議員が出席し、1名が欠席した。
会期決定の後、さまざまな議案が議題に上がった。特に注目を集めたのは、固定資産評価審査委員会の委員の選任に関する議案である。戸羽太市長は「固定資産評価審査委員会は税の公正な評価を行う役割がある」と話し、鈴木康文氏、菅野幸枝氏、佐藤雄幸氏の選任について同意を求めた。
会議では、議案第4号として岩手県市町村総合事務組合の数の減少および規約の一部変更についても議論された。地域振興部長の阿部勝氏が「過疎地域支援のための施策の一環である」と説明し、必要性が指摘された。
さらに、消防通信指令事務協議会の設置に関する協議も進められた。戸羽進消防長は「地域の安全確保に向け、広域的な協議が必要である」と強調した。
その他にも、陸前高田市の一般職の職員給与に関する条例の改正や、グリーンスローモビリティ車両の取得に関する内容も議論され、市民の利便性向上に向けた取り組みが進んでいる。
さらに、補正予算案として、一般会計補正予算や国民健康保険特別会計補正予算なども提出された。特に新型コロナウイルス感染症対策に関連した事業費が含まれており、地域経済の回復を目指した内容であるとされる。
最後に、陸前高田市議会の議員報酬の改正が行われることも確認され、今回の議会では市政の重要な事項が幅広く扱われた。