令和3年第3回定例会は、一般質問を通じてさまざまな重要な論点が取り上げられた。
特に焦点となったのは、森林経営管理制度及び治山事業についてだ。畠山恵美子議員は、森林環境譲与税を用いた事業の評価と課題を問い質した。市長の戸羽太氏は、平成31年から施行された森林環境譲与税がもたらす影響について説明し、税の使途を明示した。具体的には、林道管理事業や地域木材利用促進事業に充当されていると述べた。また、持続的な森林整備の重要性を強調し、経営意欲の低下や担い手不足の課題を挙げた。
次に、キャリア教育及びリカレント教育が話題となった。教育長の山田市雄氏は、キャリア教育の重要性を認識し、特に若い世代への支援を進める必要性を訴えた。近年、キャリア教育は、技術革新やコロナパンデミックの影響で新たな局面に入っている。教育委員会は、職業観を育成し、中等教育の段階でも学びを深めるための施策を強化する方針を示した。
持続可能な開発のための教育(ESD)については、市が選定されたSDGs未来都市としての役割に基づき、教育環境のICT化や教員の能力向上に向けた取り組みが求められている。教育長は、環境教育とESDの促進を通じて、持続可能な社会の実現に向けて力を入れていくと述べた。市は地域の特色を生かし、さまざまな教育機会の提供を推進していく方針だ。
今回の定例会は、森林整備の重要性やキャリア教育の充実、持続可能な教育の方向性について、具体的な施策とともに議論が活発に行われた。今後の施策展開に期待が寄せられる。