令和2年第2回定例会が6月17日に開催され、一般質問が行われた。
議員の佐々木一義氏は、当市の復興について質問を行った。彼は、復興計画からまちづくり計画へ移行し、新型コロナウイルス感染症による影響が出ている現状を指摘した。
具体的には、「新型コロナウイルスは私たちの生活に想定外の影響を与え、経済活動にも支障を来たしている」と述べた。岩手県では幸いにも感染者はゼロだが、この状況がいつまで続くかは不透明である。そうした中で、本市の取り組みや今後の展望を示すことが重要だと強調した。
次に、佐々木氏は産業振興の在り方を問うた。新型コロナウイルスが広がり、特に観光業や飲食業が大きな打撃を受けた。市としての経済対策や振興策は急務である。市長の戸羽太氏はこれに応じ、「まずは国からの支援をしっかりと活用しなければならない」とし、さらなる支援策の検討を進める考えを示した。
また、東日本大震災からの教訓を踏まえた防災策についても触れられた。佐々木氏は、「最近の豪雨や台風に対する備えの重要性」を訴え、復興後も続く安全対策の充実が求められると指摘した。戸羽市長は、「防災体制の強化を進めるとともに、地域の防災力向上に努めていく計画がある」と回答した。
交通施策においては、市民の足である公共交通機関の重要性が再認識され、その役割の強化が期待される。また、新型コロナウイルスの影響を受けた市内の交通施策についても見直しが必要とされている。市長は、事業者との協議を続け、利便性を高める施策を進める方針を示した。
全体として、佐々木氏の質問は、当市が直面しているさまざまな課題を浮き彫りにした。市としては、復興や経済活動の回復に向けた具体的な戦略を迅速に策定し、実行する必要があると結論づけられた。今後も引き続き各施策の進捗が注目される。