令和元年第1回臨時陸前高田市議会が7月17日、開会した。
議会では、会期の決定に続いて、専決処分の報告を受け、監査委員の選任や漁港海岸災害復旧工事についての請負契約締結など、多岐にわたる議案を審議した。
まず、会議は会議運営委員会の福田利喜委員長より報告があり、今期臨時会で審議する案件が報告された。
具体的には、損害賠償の額に関する専決処分の報告と、議案第1号として監査委員の選任が上程され、これらの内容については市長による提案理由の説明が行われた。
続いて、漁港海岸災害復旧(電気設備)その1工事に関する契約締結の議案も審議され、地域振興部長の阿部勝氏が、入札の結果と工事の概要について説明した。
この工事は、東日本大震災で甚大な被害を受けた漁港海岸施設の機能を回復することを目的としており、工事は入札を経て岩手電工株式会社が受注した。契約金額は2億3,540万円で、合同庁舎での業務に影響が出ないよう配慮がなされていると説明された。
さらに、議案第3号として陸前高田市民文化会館新築工事の変更請負契約締結についても審議された。市民協働部長の佐藤由也氏は、変更後の契約金額について説明を行い、国との協議が整ったことから変更が提案された。
議案はすべて原案の通り可決され、会期は本日限りとすることが確認された。また、復興対策特別委員会と議会広聴広報特別委員会からも、それぞれ調査結果の報告があり、今後の展望や課題が示された。
市長の戸羽太氏は、議会の協力に感謝し、今後の復興進展に尽力する意向を示した。今回の臨時会では、報告数件と急を要する議案が無事審議され、陸前高田市のさらなる発展に向けた歩みが続くことが期待されている。