令和元年第3回定例会では、民泊事業や寄贈されたアート作品に関する多岐にわたる質問が行われた。特に、民泊受け入れ家庭の実績が報告され、302軒の家庭が参加し、昨年度は56件、延べ3,188人の受け入れがあった。これに対して修学旅行の実績は、6件で延べ1,695人という結果である。この民泊事業は、都市部から多くの生徒をこの地に引きつけ、地域の文化や農業体験を通じて、交流人口の拡大に寄与しているとされている。
また、受け入れ家庭側では、体験プログラムに関する努力が続けられているが、体験内容については家庭の負担が大きく、献立などに対する不安も残るのが現状である。市や関連団体は、これらの声を受け止めながら、体験メニューの充実や、各家庭のさらなる支援策を模索している。
一方、寄贈されたアート作品については、約200点が市に寄贈され、その一部は市庁舎や公共スペースに展示されている。しかし、作品管理に関してはスペースの問題から展示できない作品が多く、今後は新庁舎などを利用して、広く市民に見てもらう機会を増やしていく方針である。このプロセスとして、作品の展示状況をデータベース化し、一元管理を進めることが提案された。
市では、市民と協力し、まちづくりを進めるためには市民の理解と参画が不可欠との認識を表明し、今後も透明な情報提供を心がけてまいりたいと強調された。さらに、交流人口拡大戦略の策定に向けても市民からの意見を広く取り入れることが必要であるとの考えを示した。