令和5年3月3日の定例会において、議員から多様な質問が提起された。
特に高齢者のフレイル問題がクローズアップされた。さらに、フレイルに対する市民の認識は低いとの指摘があり、周知啓発を強化する必要性が強調された。確認されたところによると、フレイル対策としては、介護予防教室や地域サロンを通じた運動プログラムの提供が行われている。しかし、独居高齢者への訪問支援などの交通手段に関する問題が指摘され、市は全庁的な対応を図る意向を示した。
続いて、脱炭素社会の実現についての話題が展開された。市長は、県内で脱炭素を進める先行地域に選定されることを目指し、応募したことを明言し、地域の特性を生かした取組を進める方針を述べた。また、太陽光発電の導入や、地域資源の循環型利用に対する施策の展開も検討されている。
林業に関しては、陸前高田市の森林資源の豊富さが強調され、特に無駄にされている森林資源を有効に活用するための施策提言が行われた。市長は今後、森林関係者との連携を進めつつ、持続可能な林業振興に全力で取り組む考えを強調し、森林保全と産業振興の両立を重要視するとした。加えて、エリートツリーの導入に関して調整し、専門的な人材の確保が急務であるとされた。
最後に、国民健康保険税の引下げについても議論が行われた。税負担軽減策としての引下げが求められ、今後の財政見通しを見極めながら、引下げの検討が続けられるということが説明された。市は、来年度の国民健康保険税に関する緊急的措置が行われる可能性を示唆した。全体として、市長は市民の暮らしの安定を最優先に施策を進める姿勢を改めて表明した。
議会は、フレイル対策から脱炭素社会の実現、さらに林業振興、国民健康保険税の引下げに至るまで、幅広い問題が扱われ、今後の方針が議論された。