令和3年6月22日、大船渡市議会は第2回定例会を開き、様々な議案の審議が行われた。議題には予算の繰越計算書や各種条例の改正案が含まれ、長時間にわたって市の運営や財政に関わる重要な問題が討議された。そこで決定されたのは、各議案が可決されたことである。
初めに、報告が行われたのは令和2年度の一般会計繰越明許費繰越計算書や下水道事業および水道事業会計の繰越計算書であった。いずれも質疑応答がなく、議長の確認の後、報告は順調に終了した。
続いて審議されたのは、特殊勤務手当に関する条例および税条例の改正案である。これらは市の職員の待遇改善に向けたもので、議員らからも全会一致の賛成があった。特に、特殊勤務手当の改正については、三浦隆議長が「職員の職務遂行における公正を維持する必要がある」と強調した。
固定資産税の課税免除に関する条例や手数料条例の改正も同様に審議され、これらも可決に至る。市民生活に直結する内容であるため、議論は白熱した。また、介護保険条例についても見直しが求められた。市民からの声を反映させる形での改正案が提出され、その必要性が後押しされた。
その後、令和3年度の一般会計補正予算が議題に上がった。熊谷昭浩議員は、「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業について詳細な説明を求める」と質問をした。健康推進課長の佐藤かおり氏は、集団接種の円滑な運営に向けた取り組みを説明した。市は、予約方法も見直しを行い、利便性向上に向けた努力が続けられている。
また、接種移動支援事業についても話題となり、障害者への配慮が重要であると認識されている。対応策として、移動支援のためのタクシー費用の助成が計画され、彼らがワクチン接種会場に訪れやすくなるよう配慮する旨が述べられた。
さらに、飲食事業者支援としてのふるさと振興券の配布についても報告があり、これにより地域内の消費が後押しされることが期待される。商工課長の冨澤武弥氏は、「短期間での効果的な支援が重要だ」と述べた。会議は各議案の採決を経て無事に閉会に至った。