令和5年第3回定例会において、本市の空き家対策及び物価高騰に関連する施策について、熱心な議論が繰り広げられた。議員からは、夏季の高温に対する市民や観光客への熱中症対策及び小・中学校での対策について質問があり、市長は熱中症による搬送者数が昨年比で大幅に増加している現状を挙げつつ、対応を強化していく意向を示した。具体的には、熱中症警戒アラートの発表に合わせた防災行政無線及び公式SNSでの情報発信が行われ、地域や学校での注意喚起が実施されていることが紹介された。
さらに、今後の課題として、周囲に悪影響を及ぼす危険空き家についても言及され、行政による見守り体制や意識啓発の強化を図る必要性が指摘されている。特に、自主管理の徹底や空き家バンク利用者への情報提供が重要とのこと。在住者の意識向上を通じて、地域全体の空き家問題への対処を進めていくことが求められている。
また、除却費用に関する補助事業についても議論が行われ、過去の規定に基づく補助金の効果について確認され、特に有効な空き家の減少を促すためのさらなる支援策の見直しが期待されている。次いで、移住者空き家取得奨励金についても触れられ、本市の物価高騰施策に関連し、生活支援や税負担軽減措置など、多面的な対策が今後重要であると結論づけられた。今後の施策においては市民の協力が欠かせないことから、全体的な意識醸成とともに、具体的な対応を求める声が一層強まっている。これにより、持続可能な地域社会の実現を目指すべく、取り組みを進める必要があることが強調された。