令和3年2月17日、大船渡市議会第1回定例会が開会され、重要な議題が議論された。
会議では、まず議長選挙が行われ、三浦隆君が全員一致で当選した。三浦議長は就任挨拶において、震災10年を迎える中で復興の推進を継続する必要性や議会改革の重要性について言及。特に、緊急事態に備えた迅速な対策の必要性を強調した。これは新型コロナウイルスの影響を受け、地域住民へのサポートを強化することが急務であるためだ。
続いて副議長選挙が行われ、船野章君が満票で選出された。船野副議長は、新型コロナウイルスの影響で市民の安全な生活が脅かされる中、行政と議会が連携して対策を講じる必要があるとの認識を示した。
また、議会の会期は3月16日までと決定され、各種議案の提案が行われた。中でも令和3年度一般会計予算案は212億9,000万円とし、市税収入や国庫支出金が含まれている。特に、復興関連事業の支出が強調され、この予算案に関連する施策について具体的に説明された。
さらに、議案中には、地域の福祉や教育の向上に向けた重要な施策が提案されており、市民の生活向上と産業振興を目的とした施策が盛り込まれた。特に高齢者福祉や子育て支援の充実が喫緊の課題であるとされ、市民からの期待が寄せられている。
その後、各種条例の改正についても言及され、冷房設備整備に伴う使用料の改定や福祉施設の運営基準の見直しが提案された。これらは市民にとって重要な利便性向上に繋がるもので、素早い対応が求められる分野となっている。
最後に、人権擁護委員の推薦に関する諮問が行われ、木下美榮子委員と雫石敏子委員の後任についての意見が求められた。これにより、今後の人権活動のより一層の強化が期待されている。