令和2年12月18日の大船渡市議会第4回定例会において、議案が可決された。この日の議事は、さまざまな条例改正や補正予算の決定を中心に進行した。特に注目されたのは、教育関連の予算である。タブレット端末を全小中学生に配布するための予算が計上され、この中で教員の役割や児童の使い方についての議論が行われた。
教育次長の説明によれば、タブレットは一人一台配布され、児童は入学から卒業まで同じ端末を使用するとされている。このため、使用中の管理やメンテナンス体制の強化が求められた。さらに、教室でのタブレットの活用例として、様々な授業においてインターネットを用いた情報収集や発表が挙げられた。
数名の議員が、タブレットは教育活動の活性化だけでなく、家庭における情報技術へのアクセスも重要であると強調した。特に、家庭環境によりICT機器を使用できるかどうかが、学習意欲に影響を与える点が指摘された。また、教員の負担軽減のためにICT支援員や助手の採用を求める声もあった。
議会では、タブレット端末の購入に伴うコスト面で一定の見解が示された。1億3,800万の予算が確保され、これについてはタブレットの耐久性や利用開始からの使用年数を考慮して、将来的な予算計上を見越すところも考慮された。また、運用方法については、国からのソフトウェア購入の支援があり、スムーズな導入が期待されている。
今後の運用においては、ルールや手続きが定められ、適切な使用ができる体制の構築が求められている。教育委員会側は、利用促進に向けて積極的な取り組みを行っていく意向を示した。