令和5年1月23日、大船渡市議会において第1回臨時会が開かれた。
出席議員20名は全員で、議長の三浦隆氏が開会を宣言した。本会議では、主に3つの議題が扱われた。中でも、第一中学校改築工事の請負契約の変更については、議員たちの間で活発な議論が展開された。
まず、会期の決定に関しては異議がなく、その後、会議録署名議員が指名された。
続いて、議案第1号が上程され、総務部長の佐藤雅俊氏が詳細を説明。請負金額が変更されていることが指摘された。変更前は26億7,300万円であったが、変更後は27億194万1,000円となり、増減額は2,894万1,000円の増加である。この主な理由には、資材及び労務費の急騰が含まれた。
議員の森亨氏は変更理由について詳しく質問し、教育次長の遠藤和枝氏がインフレ条項に基づくものであると説明。具体的には、契約した後に資材及び労務費の高騰が顕著になり、これによる変更が議決を求められた。
さらに、森西風氏や渡辺徹氏の質疑もあり、契約金額の根拠や、下請業者への経済的影響について慎重な議論がなされた。下請業者15社が参加しており、全体の割合は約1割であるとの情報がもたらされた。
教育施設としての責任が重く、市民からの信頼を損なうことのないよう、発注者と受注者の協力体制の重要性が強調された。特に、資材や工法の選択においては、長期的な視野からも慎重に検討する必要があるとの意見が多く見られた。
最終的に、議案第1号は賛成多数で可決され、議会は閉会された。市側は今後も、インフレや労務費の急騰に対応するための適正な契約管理が求められる。
さらに、工事の進捗状況や、工事内容の変更が引き起こす影響についても、議会と市の継続的な連携が必要とされている。