令和元年8月22日、大船渡市議会の第2回臨時会が開会された。
議長はこの日の会期を1日に設定し、議事を進めることを決定した。
日程には、中赤崎地区道路改良事業に伴う三陸鉄道リアス線盛駅・陸前赤崎駅間の改築工事委託に関する議案が含まれていた。
この議案に関し、総務部長の田中聖一氏が工事内容などを詳述した。
委託契約金額は約6億2,400万円とされ、工期は令和3年3月20日までである。
工事の複雑さから随意契約との説明もあった。
「鉄道の営業を行いながら工事を進めることの難しさから、適切な業者が確保できなかった」と田中氏は強調した。
議会では、志田嘉功議員から随意契約の経緯や必要資格に関する質問が相次いだ。
建設課長の阿部博基氏は、「2度の入札試行は不調に終わり、三陸鉄道との協議の結果、今回は協定に至った」と述べた。
志田議員は、委託契約が市内業者を考慮しない場合、市内経済への影響が懸念されると指摘した。
先んじて入札を試みたものの、必要とされる資格を持つ業者が少なかったため、選択肢が限られたことが理由とされる。
市長の戸田公明氏は、今後の業者選定について市内業者を優先する意向を示し、可能性があれば配慮すると述べた。
また、議会は他の2件の議員選挙も行い、無事に終了した。
選挙方法は指名推選とし、当選者が決定された。
議長は、全ての議案が可決されたことを受け、会議を閉じた。
「大変な作業が続いたが、全員の協力に感謝する」と議長は締めくくった。