令和元年12月17日、岩手県大船渡市において、令和元年度第4回定例会が開会された。議事日程では、一般会計補正予算などの条例案が審議された。この日程の中で、特に注目されたのは議案第1号および第2号の補正予算案であり、両議案ともに専決処分の承認を求める内容である。
議案第1号、令和元年度大船渡市一般会計補正予算(第3号)に関しては、出席議員からの質疑が行われた。小松龍一議員が質問した内容には、土地購入に関わる具体的な条件があり、地権者の数や坪単価についての詳細な説明が求められた。これに対し、土地利用課長の松川伸一氏は、約9,600万円の土地購入費用が見込まれており、30名の地権者から約7,500平米を購入予定であることを報告した。
続いて採決が行われ、議案第1号は全員賛成で承認された。同様のプロセスで進んだ議案第2号についても意見無しに承認された。
次に議案第3号から第6号にかけて会計年度任用職員に関する条例が議題に上がり、滝田松男議員が質疑を行った。この議案は、臨時職員と非常勤職員の勤務条件の改善を目指す内容であり、その実施に関する議論が交わされた。
また、大船渡市の職員給与に関する改正案、医療職の給料月額の引き上げ等も提案された。この議案は、岩手県人事委員会勧告を受け、若年層の給与水準を上げることを目的としており、議会としても重要視される内容である。全ての議案は賛成多数にて可決された。
他にも、舗装不足や廃止される道路の指定、選挙関連の公営条例の改正等についての議論も行われ、質疑応答を経て各議案が慎重に審議され、賛成の元で採決が行われた。
最後には、国際リニアコライダー(ILC)北上山地への誘致実現を求める意見書が提案され、地域の将来に対する大きな期待を寄せる議の結集が確認された。