令和元年第2回定例会が6月19日に開催され、議員による市政に対する一般質問が行われた。質問はふるさと納税やスポーツ少年団と学校の関係に関するものであり、地域の教育や産業活性化に向けた具体的な提案がなされた。
最初の質問を行った金子正勝議員は、大船渡市の今後の発展に向けた2つの主題について話を展開した。まず、ふるさと納税の現状と今後の展開について触れた。金子議員は、最近の寄付動向が減少している現状を指摘し、ふるさと納税を通じた地域資源の発掘や特産品の販売促進の重要性を強調した。また、大船渡市の特産品をさらに活用した魅力的な返礼品を提供し、寄付者を増やす方策に注力する必要があると述べた。
次に、スポーツ少年団と学校との関係についても言及した。金子議員は、現在のスポーツ活動における学校と地域とのつながりの希薄さを指摘し、学校がスポーツ少年団の存在を積極的に紹介する必要性を主張した。地域でのスポーツ活動を通じて、子供たちの健康的な成長を促進するためには、学校と地域の連携が不可欠であり、協力体制の強化が望まれる。
市長戸田公明氏は、ふるさと納税についての金子議員の質問に対し、寄付金の活用に関する具体的な取り組みを明らかにし、寄付の減少を踏まえた新たな施策を検討していく考えを示した。また、スポーツ少年団との連携強化についても、地域全体での支援の重要性を認識し、今後の取り組みを期待すると述べた。
その後の質疑では、議員から地域の特産品の物販施設の設置についても提案があり、観光の場を多様化させる結論が議論された。金子議員は、大船渡市の物産品を集めた販売所を設置することが観光客の誘致につながるとの見解を示した。市長は、その点を真摯に受け止め、適切なリスクを伴いながらも市場へのアプローチを進める意欲を示す。