令和4年第4回定例会において、渕上市長が就任後初めての一般質問を行った。これまでの取組と新たな施策の必要性が強調された。特に、出産祝金の増額とゼロ歳児からの保育料無償化に関して、市民の期待が確認された。
出産祝金については、今後のこども家庭庁の施策動向に応じた検討が必要であると述べられた。また、ゼロ歳児からの保育料無償化については、約6,400万円の必要財源が見込まれる中、市の施策としての実現の難しさが指摘された。これらの支援策は、子育て世帯の経済的負担を軽減し、少子化対策として重要とされる。
健康長寿に向けた取組として、市内での高齢者の体力づくり講座や健康づくり活動が紹介された。市では、健康おおふなと21プランを基に、地域住民の健康促進を図り、様々な世代に対応した支援を行っている。特に、フレイル予防といったプログラムが新たに展開され、地域住民が自ら健康を意識し、行動することが期待されている。
観光資源についても言及された。地域の水産業の歴史を振り返り、重要な功績を持つ先人たちの業績を冊子にまとめて共有する提案がなされた。これにより、市民が地域の歴史を理解し、観光地を訪れるきっかけとなることが期待される。
最後に、デジタル田園都市国家構想交付金の活用の具体例も挙げられ、デジタル改革が地域活性化に繋がると期待される。市民の利便性向上に向け、DXが重要な施策と位置づけられている。市長は、今後施策の具体化と共に、市民との対話を重視した運営を進める意向を示した。
この定例会では、市の施策と市民のニーズの接続が図られるよう、今後の取り組みに期待が寄せられている。
市民が安心して子育てできる環境づくり、健康寿命延伸の具体的施策の導入、文化資源を活用した観光振興、そしてデジタル改革による利便性向上が今後の大きな課題となっていく。