令和4年9月27日、大船渡市の第3回定例市議会が開催された。
議題には、令和3年度の各種決算認定や条例案が含まれ、19名の議員が出席した。
まず、決算審査特別委員会の委員長である熊谷昭浩議員が、令和3年度の一般会計歳入歳出決算など11件について報告を行った。特に、全会一致で認定が可決された旨を述べ、決算に対する審査過程における質疑内容についても触れた。
市長の戸田公明氏は、「認定をいただき感謝致します。ご意見を市政運営に反映させていくつもりです」と述べた。
次に、議案第1号から議案第6号までの議案についても、いずれも原案通り可決された。特に、禅僧の間で話題になった消防団員定員の減少や報酬支給方法についての改善策が論じられた。渡辺徹議員は消防団の運営改善について質問し、消防署長の管野賢氏は「令和5年度から個人支給を開始する予定である」旨を明言し、改正案に賛同を求めた。
一方、請願第4号に関連して、教育福祉常任委員長の東堅市議員は、教育環境の充実や教職員配置状況について説明し、国庫負担率の引き上げを求める請願の審査経過を報告した。しかし、賛成少数により不採択とされた。議員からは、教育の質向上や地域間格差改善が求められる一方、経済的な背景から慎重な判断が必要との意見も出された。
この中で、多くの議案が満場一致で可決され、大船渡市の財政状況や地域の課題に対する対応が確認された。今後、市政が抱える課題の解消へ向けた政策の進展が期待される。最終的に、本会議は無事に終了し、令和4年の定例会は閉会された。