宮古市議会の令和3年臨時会議が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、令和3年度宮古市一般会計補正予算(第2号)である。今回の補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策に要する費用を計上したもので、歳入歳出それぞれに2億2,056万円が追加され、予算総額が318億753万円に達する見込みである。予算特別委員会委員長の工藤小百合氏は、「この補正予算案は、必要な時期に必要な支援策を講じるにあたって策定された」と強調した。
会議では、歳出の詳細についても報告された。総務費として350万円をタクシー協会宮古支部の事業支援に充当するほか、民生費では低所得の子育て世帯を支えるための特別給付金として、1億4,203万円が計上されている。工藤氏は、議案に関する質疑応答の中で、公共交通対策事業の運行料金補助に関する質問に対し、システム構築後も継続して支援を行う考えを示した。
また、児童扶養手当を受給している世帯への給付については、「可能な限り早急に支給を考えている」との姿勢が示された。この他、感染防止対策リフォーム事業に関連して、商工会議所からの要望書に基づき、必要な予算措置が取られた経緯も説明された。
会議の結果、議案第1号は全会一致で可決される運びとなった。議長の古舘章秀氏は、特別委員会による報告が終了した際に、今後の適正な予算執行を指示した。最終的に会議は、すべての日程を終了し、令和3年3月臨時会議は閉会となった。市議会の動きが、市民生活に実質的な影響をもたらすことが期待されている。