令和6年3月、宮古市議会において様々な重要なテーマが議論された。
特に、末広町の商店街振興が取り上げられ、田代勝久市議は無電柱化工事が商店街振興に寄与するかどうかを問うた。市長の山本正徳氏は無電柱化が歩行者の安全を高め、商店街のにぎわいを創出するとの見解を示した。
次に、外国人旅行者の誘致において、落合久三市議は具体的な訪問者数とその属性に関する質問を行った。市は昨年度、外国人旅行者が約4,224名であったことを明らかにし、今後の多言語対応への取り組みを強化していく方針であると述べた。特に、クルーズ船の寄港を期待し、観光イベントと連携した地域振興が必要だと強調した。
また、水産業振興政策についても言及され、田代勝久市議は水揚げ量の減少を受けて、岩手の水産企業を誘致することを求めた。市長は、陸上養殖など新たな施策を推進し、地元産業の活性化を図る必要性を認識していると回答した。
議会では、経済的な苦境にある中小企業への支援策も議論に上った。物価高騰の影響を受け、経営に苦しむ企業への援助を急ぐ必要性が強調された。落合久三市議は具体的な支援内容を挙げ、市長はエネルギー価格高騰に対応するための給付金制度を復活させたことを説明した。
教育分野でも話題が取り上げられ、長期的な介護人材の育成について市長や教育長は、若者への働く魅力を伝える取り組みを進める考えを示し、来年度のクルーズ船寄港を育成活動の場として活かす計画を明らかにした。また、地域活動の見える化や団体への支援強化についても言及され、今後の展望が期待される。
宮古市議会は地域経済の振興と市民の生活向上に向けた施策を推進する姿勢を見せており、これからも地域の発展に向けて取り組んでいくとの決意を新たにした。